Broadcom、VMware VDDK の公開ダウンロードを停止──他社プラットフォームへの移行に重大な障壁
Broadcom が仮想マシン移行の必須ライブラリ VDDK の配布を停止し、移行ツール開発やデータセンタの脱 VMware 戦略に深刻な影響を与えている。
リリース: 2026-09-07 · 読了 3 分記事の要約
1. 核心(What)
- Broadcom は VMware の仮想ディスク開発キット VDDK の一般向けダウンロードページを予告なく削除した。
- ShapeBlue などの外部調査により、VDDK 8 および 9 のすべての公式配布リンクが不通となっていることが確認された。
- 複数の顧客が Broadcom サポートへ確認した結果、VDDK はすでに一般提供対象外であり、今後は認定テクノロジーパートナー製品経由でのみ扱われると通知されている。
- 本変更により、Microsoft Azure Migrate や Nutanix Move を含む多数の移行・バックアップツールが影響を受ける。
2. 影響(Why)
- 脱 VMware 計画への実質的な足止め: 主要な移行ツールが依存する基盤ライブラリの入手を塞ぐことで、競合プラットフォームへの顧客流出を物理的に抑制する強力な囲い込み手段となる。
- 国内エンタープライズの移行コスト増大: 国内の大規模プライベートクラウドを運用する SIer やユーザー企業は、標準的な自動移行パスが閉ざされることで手動移行や別ツール検証のコストを強いられる。
3. 根拠・詳細(How)
- 公式配布ルートの完全閉鎖とサポート対応: 従来公開されていた VDDK の各バージョンパスが 404 エラーを返すよう変更され、Broadcom サポートは正規パートナー経由の利用を案内する方針に転換した。
- 主要移行ツールへの波及: Red Hat の Migration Toolkit や virtv2v、nbdkit などのデータストア読み書き処理に依存するオープンソースおよび商用ツール群が直接的な影響を受ける。
4. 展望・課題(Next)
- 代替移行手法の模索: VDDK 非依存のディスク抽出手法や、認定パートナー製ツールへの移行パス確保に向けたエコシステムの動向注視が求められる。