okf-memory、エージェント用 MCP サーバー対応 Git ネイティブ永続メモリ okf-agent-memory を公開──検索レイテンシ 300µs 未満を実現
Google の OKF v0.2 仕様に基づき、リポジトリ内にプレーンテキストで知識を蓄積することで、API コストを排除しながら AI コーディングエージェントのコンテキスト溢れを防ぐ。
リリース: 2026-09-06 · 読了 3 分記事の要約
1. 核心(What)
- okf-memory は、AI コーディングエージェント向けにリポジトリ直下で動作する Git ネイティブの永続メモリ管理ツール okf-agent-memory を GitHub に公開した。
- Google のオープン標準フォーマット「OKF v0.2」をベースに設計されており、プレーンテキストのマークダウンファイルとしてプロジェクトのアーキテクチャや決定事項を蓄積する。
- インメモリ BM25 検索エンジンを搭載し、外部のベクトル埋め込み API やデータベースサーバーを介さずに高速な類似度検索とグラフ検証を行う。
- Claude Code や Cursor などのツールから直接呼び出せる Model Context Protocol(MCP)サーバー機能(`okf mcp`)を標準で内蔵している。
2. 影響(Why)
- API コストとインフラ依存の排除: 毎回の検索やデータ登録に発生していたベクトル埋め込み API の従量課金コストを完全にゼロにできるため、大規模なコードベースでもコストを気にせずエージェントの長期記憶を常時稼働させられる。
- Git 管理によるレビュー可能性: ブラックボックス化しやすい外部ベクターストレージと異なり、エージェントが学習・更新した記憶を通常の `git diff` や `git log` で人間のエンジニアが直接監査・修正できるため、意図しないハルシネーションの固定化を防げる。
3. 根拠・詳細(How)
- ゼロ依存 Go バイナリによる超高速処理: Go 1.26 で実装され外部依存を持たないシングルバイナリとしてビルドされており、インメモリ BM25 によるコンセプト検索を 300µs 未満、50 件以上のノードを持つグラフ構造のパース・検証を約 4ms で処理する。
- Model Context Protocol (MCP) の統合: バイナリ自体が `okf mcp` コマンドを通じて stdio ベースの MCP サーバーとして動作し、`claude_desktop_config.json` などの設定を追加するだけで Cursor や Claude Code のツール群と直接連携する。
4. 展望・課題(Next)
- コミュニティ主導のドメイン拡張: 現在はソフトウェア工学を中心にサポートしているが、科学研究や法律文書などのドメイン固有テンプレート(`examples/`)の拡充と、エージェントの自律的な信頼性スコア更新の最適化が進められている。