エージェント SDK 工具 OneAdvanced、AWS 上で 50 以上の AI エージェントを構築──データ主権を担保した UK 専用基盤
英国の規制要件を満たすため AWS 上で Llama 4 Maverick をセルフホストし、50 以上の専用エージェントを 3 週間で展開したアーキテクチャの全容。
リリース: 2026-08-12 · 読了 4 分記事の要約
1. 核心(What)
- OneAdvanced は、UK(英国)のデータ主権要件を満たすため、AWS ロンドンリージョン(eu-west-2)の専用環境で Llama 4 Maverick(FP8)および Llama Guard 4 をセルフホストした。
- Strands Agents SDK を採用し、医療・法務・人事などの業務に特化した 50 以上のエージェントをわずか 3 週間で構築した。
- RAG パイプラインのバックエンドには Amazon Aurora PostgreSQL(pgvector 拡張)と Amazon S3 を組み合わせ、最大 128K トークンのコンテキスト長を実現している。
- 非エンジニアのプロダクトマネージャーや業務アナリストがノーコードでエージェントを定義・作成できるビジュアルインターフェースを実装した。
2. 影響(Why)
- マネージドの制約を回避するセルフホスト: パブリッククラウドの標準マネージドサービスがリージョン要件を満たさない場合でも、SageMaker AI と vLLM を組み合わせることで、完全なデータ主権と 128K トークンの長文脈処理を両立できる実証例となる。
- 国内規制産業 SaaS への示唆: 医療や金融など厳格なデータ residency(データ所在)規制を抱える国内の Vertical SaaS 事業者は、AWS などの国内専用リージョン上でのオープンウェイトモデル運用と、専用エージェント群による内製化アーキテクチャを設計上のベンチマークにできる。
3. 根拠・詳細(How)
- Amazon SageMaker AI と vLLM によるモデル配信: meta-llama/Llama-4-Maverick-17B-128E-Instruct-FP8 および Llama Guard 4 を p5.48xlarge インスタンス上で vLLM によりサービングし、大規模コンテキストの処理スループットを担保している。
- Amazon ECS と DynamoDB によるエージェント基盤: 50 以上のエージェントはそれぞれ独自のシステムプロンプトとツール構成を持ち、コンテナ化されて Amazon ECS 上で稼働、実行時設定は Amazon DynamoDB に格納される。
4. 展望・課題(Next)
- マルチモデル展開とコスト最適化: P5 インスタンスの予約インスタンス割引を活用したコスト抑制を行いつつ、さらなる専門特化型エージェントの拡充とノーコードビルダーの機能拡張が予定されている。