AWS、セキュリティツール Amazon Bedrock AgentCore を公開──セッション履歴に基づく時間的アクセスコントロールを実現
Amazon Bedrock AgentCore にエージェントのセッション履歴を評価するポリシー機能が追加され、単一リクエスト単位の制御では防げないハルシネーションや不正なツール呼び出し順序をゲートウェイ層で阻止できる。
リリース: 2026-08-06 · 読了 3 分記事の要約
1. 核心(What)
- Amazon Bedrock AgentCore は、エージェントのセッション軌跡 (trajectory) を評価する時間的ポリシー(temporal policies)機能を追加した。
- ポリシー評価は AgentCore Gateway のペリメータで実行され、エージェント自体はこのロジックや状態ストアに干渉・回避できない。
- リクエストには x-amzn-bedrock-agentcore-policy-session-id ヘッダーが必須となり、エンドユーザーのアイデンティティと組み合わせてセッションが特定される。
- トラジェクトリのルックバックウィンドウは最大 24 時間で、ポリシーエンジンが更新されると既存セッションは無効化される仕様となっている。
2. 影響(Why)
- ステートレス制御の限界突破: 従来の単一リクエストごとの制御では、一見安全に見える個別のツール呼び出しをすり抜ける値のすり替えや、ループによる予算超過を検知できない課題を解決する。
- エージェント改ざんの防止: ポリシーがエージェントのコード外のゲートウェイ層で強制実行されるため、プロンプトインジェクションやエージェント内のバグによって認可ロジックがバイパスされるリスクを断つ。
3. 根拠・詳細(How)
- ゲートウェイ層でのトラジェクトリ評価: AgentCore Gateway が受け取ったリクエストに対し、ポリシーエンジンがセッション内の過去のアクション、入力、出力をクエリし、決定を下す。
- セッションスコープとアイデンティティの結合: セッション ID とエンドユーザーのアイデンティティを組み合わせて一意のセッションを生成するため、異なるユーザーが同じセッション ID を用いても独立したポリシー評価が維持される。
4. 展望・課題(Next)
- マルチステップ業務への適用検証: プライベートバンキングのポートフォリオ管理などの複雑なシナリオにおける、人間による承認プロセスやデータ鮮度チェックの実装検証が進められる。