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MCP、セッション機構を廃止しステートレスコアへ移行──2026-07-28 改訂の全貌と実装への影響

2026-07-28 の仕様改訂で initialize ハンドシェイクと Mcp-Session-Id が削除され、リクエスト単位の _meta 伝播と永続ハンドルによる状態管理へ全面移行した。
リリース: 2026-08-02 · 読了 5

記事の要約

1. 核心(What)

  • 2026-07-28 の仕様改訂により、initialize ハンドシェイクと Mcp-Session-Id が完全に削除され、MCP はステートレスコアへ移行した。
  • 各リクエストは _meta を通じてプロトコルバージョンやクライアント能力を運ぶ設計に変更された。
  • サーバー発の JSON-RPC リクエストが廃止され、resultType: "input_required" を返す MRTR (Multi Round-Trip Requests) に置き換わった。
  • 認可要件が強化され、OIDC Discovery、RFC 8707 resource、RFC 9207 iss 検証が MUST となり、Token Passthrough は仕様違反となった。

2. 影響(Why)

  • 接続と会話の完全な切り離し: 開いた接続をセッションとみなさない設計により、同一ストリームに無関係な要求が混在しても堅牢に処理できる。
  • 国内 SaaS 開発への影響: 国内の MCP サーバーを導入している SaaS 開発チーム(特に生成 AI エージェント連携基盤を持つ事業者)は、セッション前提のインメモリ管理から外部 DB を利用した永続ハンドル方式への書き換えが必須になる。

3. 根拠・詳細(How)

  • _meta によるクライアント能力の伝播: 全リクエストの params._meta に io.modelcontextprotocol/protocolVersion や clientCapabilities を含めて送信する。
  • 永続ハンドルと UPSERT によるべき等性: プロセス内 Map の代わりに、サーバーが発行する高エントロピーな session_id をクライアントに返却し、外部ストアの UPSERT で処理する。

4. 展望・課題(Next)

  • 非推奨機能の廃止期限: Roots、Sampling、Logging、Elicitation などの非推奨機能は、最短でも 2027-07-28 以降に完全削除される予定。