Google Cloud、Gemini Enterprise 導入事例を発表──損保ジャパン・Sky・スクウェア・エニックスの活用最前線
損保ジャパンやSkyなど国内大手企業におけるGemini Enterpriseの全社導入事例を公開し、AIエージェントの業務実装と市民開発の実態を詳解した。
リリース: 2026-07-30 · 読了 4 分記事の要約
1. 核心(What)
- Google Cloud Next Tokyo '26 Day1基調講演において、損保ジャパン、Sky株式会社、スクウェア・エニックスの3社によるGemini Enterpriseの活用事例が発表された。
- 損保ジャパンはグループ全社員3万4000人に「損保AIエージェント」を展開し、半年で部長層のWAUが98%を超えたことを報告した。
- Sky株式会社は導入から5ヶ月で社内エージェント数が2万個に達し、コーディングやテスト自動化などの用途で活用されている。
- スクウェア・エニックスは「ドラゴンクエストX オンライン」でGemini 2.5 FlashとGemini Live APIを用いた対話型AIバディ「おしゃべりスラミィ」を実装した。
2. 影響(Why)
- 全社スケールでのAI活用実態の把握: 数万人規模の組織でエージェントの市民開発とガバナンスを両立させた実績が公開されたことで、社内展開におけるボトルネックと定量的な成果を見積もれるようになる。
- 国内エンタープライズの導入モデル: 国内のメガ損保や大規模ソフトウェア開発企業が本番稼働させている具体的なユースケースを参考に、自社プロダクトや業務プロセスの設計を再検証できる。
3. 根拠・詳細(How)
- Gemini Notebookのグラウンディング活用: 損保ジャパンでは保険の約款や規定集をGemini Notebookに学習させ、出典明示付きのソースグラウンディング型検索を全社インフラとして定着させた。
- マルチモーダルAPIによるリアルタイム対話: スクウェア・エニックスはGemini 2.5 FlashとGemini Live APIを組み合わせ、ゲーム画面の視覚認識と音声対話を低遅延で統合するアーキテクチャを採用した。
4. 展望・課題(Next)
- AIレディなデータ基盤の構築: 今後は社内の分散したローカルデータを統合し、エージェントが自律的にアクセスできるAIレディなデータ基盤の整備が各社の主要な課題となる。