Microsoft、Anthropic への投資で 32 億ドルの評価益を計上──OpenAI 投資は一時 6 億ドル減損
Microsoft の 2026 年度第 4 四半期決算で、Anthropic への 50 億ドル投資が 1 四半期で 32 億ドルの利益を生んだ一方、OpenAI 投資は一時的減損を記録した。
リリース: 2026-07-29 · 読了 2 分記事の要約
1. 核心(What)
- Microsoft は 2026 年度第 4 四半期(6 月 30 日終了)決算において、Anthropic 投資で 32 億ドルの評価益を計上した。
- 2025 年 11 月に実施された 50 億ドルの出資と 300 億ドルの Azure 購入契約が、今回の利益急増の背景にある。
- 一方、約 27% を保有する OpenAI 投資では、同四半期に約 6 億ドルの減損処理が行われ、EPS を 7 セント押し下げた。
- 通期では OpenAI 投資が 50 億ドルの利益をもたらしたものの、Anthropic の急成長ぶりが際立つ結果となった。
2. 影響(Why)
- 巨大 AI ラボへのマルチクラウド投資戦略の転換点: Microsoft が OpenAI への依存一辺倒から Anthropic を含むマルチベンダー体制へ軸足を広げるなか、巨額出資が短期間で利益に直結した実績が数字として証明された。
- 国内生成 AI ベンダー選定への影響: 国内で Azure を基盤に大規模 LLM を商用展開する中堅・大手 SIer や SaaS 事業者は、Microsoft と主要 AI ラボの資本関係の変動リスクを前提に、マルチ LLM 対応のアーキテクチャ設計を維持する必要がある。
3. 根拠・詳細(How)
- 2026 年度第 4 四半期決算における評価額算定: Microsoft の 2026 年度第 4 四半期(2026 年 6 月 30 日終了)決算報告書に基づき、非上場株式である Anthropic および OpenAI の持分価値変動を計上した。
- Azure 購入義務を伴う循環型出資スキーム: 2025 年 11 月に締結された 50 億ドルの出資と 300 億ドルの Azure サービス調達契約を組み合わせた財務構造により、クラウド売上と投資評価益が連動する仕組み。
4. 展望・課題(Next)
- 四半期ごとの評価額開示方針: Microsoft は Anthropic 投資の価値を四半期ごとに定例更新しない方針を示しており、次回の評価額変動は通期決算等のタイミングに左右される見通し。