Anthropic Claude Opus 5 で壊れるプロンプト 3 選──公式が「消せ」と推奨する古い指示たち
Claude Opus 5 への移行に伴い、暗黙の思考トークンや過剰な検証指示がコストと動作不良を招く仕様変更を解説する。
リリース: 2026-07-26 · 読了 4 分記事の要約
1. 核心(What)
- Claude Opus 4.8 までと異なり、Claude Opus 5 では指定なしのリクエストがデフォルトで適応的思考(adaptive thinking)を用いて動作する。
- thinking: {type: "disabled"} の指定と effort パラメータの xhigh または max の同時指定は HTTP 400 エラーを返す仕様に変更された。
- プロンプト内に「自明でないタスクには検証ステップを入れること」などの指示が含まれると、過剰検証により出力トークンが約 2.3 倍に膨らむ。
- コードレビュー等における「重大な問題だけ報告して」という指示はモデルに文字通り解釈され、本来検出すべき問題が報告されなくなるリスクがある。
2. 影響(Why)
- 不要な検証指示の削除: Opus 5 は自ら検証を行うため、プロンプト側で検証を重ねるとコストと時間が倍増するだけで品質の向上につながらない。
- 国内 SaaS への影響: 国内で Claude API を組み込んだチャットや要約機能を運用する事業者は、モデル変更によるトークン消費増とコスト圧迫を防ぐための即座なコード修正が求められる。
3. 根拠・詳細(How)
- 検証トークン増加の実測値: 3 つのタスクによる実測で、検証指示ありの条件では応答時間が 3.8 秒から 10.5 秒に伸び、出力が 715 文字(素の状態は 165 文字)へと膨らんだ。
- API エラーの発生条件: client.messages.create 呼び出しにおいて、output_config.effort に xhigh を設定しつつ thinking={
- API 呼び出し仕様の制約: output_config.effort に xhigh や max を指定した状態で thinking={
4. 展望・課題(Next)
- プロンプトの断捨離: レガシーな足回りとして蓄積された検証指示を削除し、簡潔さを保つための新しい指示体系へ書き換える作業を進める。
- レビュー工程の分離: レビュー時のフィルタリング指示を単一プロンプトで行わず、1 パス目で全検出させて 2 パス目で絞り込む二段階のパイプラインへ再設計する。