Sony Music、AI 生成ツール Udio を著作権侵害で提訴──楽曲 3 万曲超を無断学習と主張
Sony Music が Udio の学習データに自社保有の楽曲 3 万曲以上が含まれていると特定し、損害賠償を求めてニューヨーク州裁判所に提訴した。
リリース: 2026-07-20 · 読了 3 分記事の要約
1. 核心(What)
- Sony Music Entertainment が Udio に対し、著作権を侵害したとして 3 万曲以上の楽曲をリストアップして提訴した。
- 侵害対象には Beyoncé、Elvis Presley、Harry Styles らの楽曲が含まれる。
- Sony は侵害 1 作品につき最大 15 万ドルの損害賠償を求めている。
- Universal Music Group および Warner Music Group は既に Udio と和解し、提携関係へ移行済みである。
2. 影響(Why)
- 学習データの法的リスク: 生成 AI モデルの学習データに含まれる著作物の特定と権利主張が、司法判断の焦点となった。今後、AI 開発企業は学習セットの透明性確保が事業継続の必須条件となる。
- 国内音楽 SaaS への影響: 国内で音楽生成 AI を活用する中規模のクリエイティブテック企業は、学習データに権利処理済みの音源のみを使用する「クリーンなデータセット」の構築が、将来的な訴訟リスクを回避する唯一の防衛策となる。
3. 根拠・詳細(How)
- オーディオ指紋技術による特定: Sony は「オーディオ指紋(audio fingerprinting)」技術を用いて、Udio の学習データ内に自社の楽曲が含まれていることを特定した。
- 法的係争の経緯: 2024 年に提起された当初の訴訟では対象が 333 作品に限定されていたが、今回新たに 3 万曲超のリストを加え、ニューヨーク州裁判所へ新規提訴した。
4. 展望・課題(Next)
- 今後の裁判の行方: Sony は今後、提訴対象となる楽曲リストをさらに拡大する可能性を示唆しており、Udio 側の学習データ収集プロセスが全面的に精査される見込みである。