Claude Code と OpenCode の推論コスト比較──初期プロンプトのトークン消費量で 4.7 倍の差
Claude Code は高機能な分、初期プロンプトのトークン消費が激しく、エージェント運用時のコスト設計には注意が必要。
リリース: 2026-07-12 · 読了 5 分記事の要約
1. 核心(What)
- Claude Code v2.1.207 は空のタスクでも約 33,000 トークンの初期プロンプトを消費し、OpenCode v1.17.18 の約 7,000 トークンと比較して 4.7 倍のオーバーヘッドがある。
- Claude Fable 5 モデル使用時はこの差が 3.3 倍に縮小するが、依然として Claude Code の消費量は大きい。
- プロダクション環境の 72KB の指示ファイル(CLAUDE.md 等)と 5 つの MCP サーバー追加により、ユーザー入力前に最大 85,000 トークンが消費される。
- タスク実行において Claude Code はツール呼び出しをバッチ化してリクエスト数を抑える傾向があり、長時間の複雑なタスクでは総トークン数が逆転する場合がある。
2. 影響(Why)
- エージェント運用コストの最適化: API 課金がトークンベースである以上、エージェントの「素振り」コストを把握しないと、月額予算を大幅に超過するリスクがある。
- 国内 SaaS 事業者への影響: 社内業務自動化や Vertical SaaS でエージェントを組み込む際、Claude Code のような多機能エージェントは初期オーバーヘッドが大きく、単純なタスクには軽量な代替手段を併用する二段構えのアーキテクチャが現実的になる。
3. 根拠・詳細(How)
- ログプロキシによる実測検証: 各ハーネスとモデルエンドポイント間にログプロキシを挿入し、送信された JSON ペイロードと API が返す使用量ブロックを比較。Claude Code 2.1.207 と OpenCode 1.17.18 を claude-sonnet-4-5 に固定して測定。
- モデル依存のプロンプト圧縮: Claude Code はモデルの種類に応じてシステムプロンプトの長さを調整する機構を持ち、Fable 5 モデル利用時には Sonnet 4.5 比でシステム命令を約 60% 削減する。
4. 展望・課題(Next)
- 指示ファイルの互換性確認: エージェントが CLAUDE.md を正しく読み込んでいるか、ファイル名とパスの仕様を各ハーネスのドキュメントで再確認する必要がある。