Cloudflare、分散合意サービス「Meerkat」を公開──Raftの課題を克服する新アルゴリズムを採用
世界330拠点以上のデータセンターを跨ぐ制御プレーンの整合性を、リーダー選出による停止なしで担保する分散合意サービス。
リリース: 2026-07-08 · 読了 5 分記事の要約
1. 核心(What)
- Cloudflareがグローバルネットワークの制御プレーン向けに開発中の分散合意サービス「Meerkat」を公開。
- リーダー選出を必要としないQuePaxaアルゴリズムを採用し、全レプリカが常に書き込み可能。
- 強整合性(Linearizability)を保証し、キーバリューストアや分散リース管理などのアプリケーションを構築可能。
2. 影響(Why)
- リーダー選出の排除: Raftアルゴリズムはリーダー障害時に再選出プロセスが発生し、その間システムが停止する。Meerkatは全ノードが書き込み可能なため、ネットワーク不安定な環境でも継続的な可用性を維持できる。
- 国内SaaSへの影響: マルチリージョン構成でデータベースの整合性を担保する際、リーダー選出のタイムアウト設定に悩む国内のSREチームにとって、リーダーレス構成は運用負荷を大幅に軽減する。
3. 根拠・詳細(How)
- QuePaxaアルゴリズムの採用: 2023年にEPFLが発表した合意アルゴリズムを採用。2f+1台のレプリカ構成でf台の障害を許容し、リーダーの有無に依存せず合意形成を進行させる。
4. 展望・課題(Next)
- 社内限定での検証: 現在は実験的なフェーズであり、当面は小規模な制御プレーンの状態管理に用途を限定して社内利用を継続する。