OpenAI、AI 開発ツール Codex のロギングバグを修正──年間 640TB の SSD 書き込みを回避
デフォルトの TRACE ログが SQLite への過剰な書き込みを誘発し、1 年未満で SSD の設計寿命(TBW)を使い切るリスクを解消した。
リリース: 2026-06-14 · 読了 3 分OpenAI Codex が 21 日間の稼働で約 37TB のデータをローカル SSD に書き込んでいたことが GitHub Issue で報告された。
年間換算で約 640TB の書き込みとなり、一般的な 1TB SSD の耐久性指標(TBW: 600TB 前後)を 1 年以内に超過する計算であった。
原因はロギングシンクのデフォルトが TRACE レベルに設定されていたことで、15 秒間に約 3.6 万行の挿入と削除が繰り返される Write Amplification が発生していた。
2026 年 6 月 22 日に修正 PR がマージされ、不要なログの約 85% が削減されたことで SSD への致命的な負荷が回避された。
「DB サイズが小さいから安全」という誤認を突き、高頻度の insert/prune がデバイス寿命を物理的に破壊する Write Amplification の実害を証明した。
ローカルエージェントや IDE 拡張など、常駐型 AI ツールの開発において、テレメトリ収集とハードウェア保護のトレードオフ設計を再考させる教訓となる。
OpenAI Codex を利用する開発者は直ちに最新版へ更新し、~/.codex/ 以下のログ肥大化が停止したか確認すべき。放置は開発マシンの物理的な故障に直結する。
国内の AI 開発現場(特に数千人規模のエンジニアを抱える大手 SIer やメガベンチャー)は、全社配布マシンの SSD 寿命を保護するため、Codex のバージョン管理と S.M.A.R.T. 情報の監視を徹底する運用へ切り替える必要がある。